top of page
hishu (7).png
1列目

​アトピー性皮膚炎

アトピー素因(アレルギー体質、家族歴など)があり、慢性に湿疹を繰り返す疾患(乳児期で2ヶ月以上、その他で6ヶ月以上)です。 治療はステロイド外用薬、保湿剤を基本に行います。落ち着いてきたら、ステロイドではない薬(プロトピック、コレクチム、モイゼルト軟膏)を使用していきます。長期に治療が必要で外用薬に関しては徐々にやめていくようにします。悪化させないためのプロアクティブ療法も取り入れていきます。中等症から重症の方には注射(デュピルマブ)や内服(ヤヌスキナーゼ阻害薬:JAK阻害薬)も処方いたします。

皮脂欠乏性湿疹

皮膚の乾燥から刺激が加わり湿疹となったものです。特に下腿の湿疹は治りにくく、跡も残りやすいです。体を洗うときにボディタオルやナイロンタオルでゴシゴシ洗うことも原因になります。手だけで泡を転がすように洗うようにしましょう。湿疹が悪化すると自家感作性皮膚炎を起こすことがあります。治療はステロイド、保湿剤を外用します。痒みが強い場合は内服も処方します。

手湿疹

皮膚の乾燥に、いろいろな刺激が加わり湿疹になったものです。近年では手洗い、アルコール消毒などが原因として多くなっています。亀裂や水疱で痛みがあり、絆創膏をすることもありますが、それ自体湿疹を起こすこともあります。ステロイド外用、保湿剤が基本です。それに加えて綿手袋の着用をお勧めします。

接触皮膚炎

いわゆる『かぶれ』と言われているものです。様々な原因によって引き起こされます。ある物質の刺激によるものやアレルギーによるものとがあります。もちろんかぶれの原因を避けることが必要ですが、職業的に避けられないことも多いです。日々のスキンケアを徹底していただくようお話ししています。

うっ滞性皮膚炎

血流が悪い下腿にかゆみを伴う皮疹ができます。立ち仕事や妊娠をきっかけに生じた下肢静脈瘤に合併することがあります。外用などにかぶれを起こすことが多く、自家感作性皮膚炎に移行することもあります。

自家感作性皮膚炎

ひどい湿疹や皮膚感染症があった場合に全身にアレルギー反応が起こり、発症します。うっ滞性皮膚炎、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、足白癬などの疾患から起こります。最初に皮膚疾患があったところの治療を行いますが、後から出てきた皮疹の方が長引くことも多く、治療には時間がかかります。抗アレルギー剤の内服、ステロイド外用剤を処方します。

脂漏性皮膚炎

皮脂の多いところにできるフケやかゆみを伴う皮疹です。皮膚の常在菌であるマラセチアは脂が好きで、その脂が多いところに集まり、脂を食べます。脂を食べた後に酸を出し、その酸にかぶれているという説があります。そのため、かぶれを改善するステロイド外用薬、マラセチア菌を抑える抗真菌剤、脂を抑えるための洗浄が基本になります。洗いすぎることはより皮脂を出してしまう可能性もあり、注意が必要です。普段の生活によって良くなったり、悪くなったりすることが多く、睡眠の質や時間、食生活など改善することも大切です。

痒疹

虫刺されの後などに起こる治りにくいボコボコしたかゆみの強い皮疹です。アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹がきっかけになることもあります。治療はステロイド外用(テープタイプ)や抗アレルギー剤の内服などを行います。当院にはありませんが、紫外線治療が有効なこともあります。

環状紅斑

壮年の男女によく見られる皮疹です。原因は不明で、2週間くらいで徐々に広がり、数ヶ月かかって良くなります。再発を繰り返すことがあります。治療はステロイド外用、抗アレルギー剤の内服です。

ジベルばら色粃糠疹

青年に多い、原因不明、一過性の赤い皮疹です。最初に親指大くらいの大きな皮疹があり、その後体幹に米粒大くらいの皮疹が多発していきます。頭、顔、手のひら、足の裏には皮疹は出ません。かゆみを伴うことがあります。保湿、ステロイド外用、抗アレルギー剤内服をします。数カ月で治癒します。あまり再発は見られません。

中毒疹、薬疹

抗菌剤や鎮痛剤で薬疹が起こる事が多いです。皮疹はさまざまですが、発熱、口の中の皮むけがある場合は重症になる可能性があるため、大きな病院に紹介することもあります。 多くの場合は抗アレルギー剤とステロイド外用でよくなりますが、症状がひどい場合はステロイドの内服を処方することもあります。

乾癬

原因不明で皮膚が厚くなり、炎症を起こす病気です。皮膚からポロポロとうろこ状のフケが剥がれ落ちます。頭や膝、肘、お尻など皮疹が見られやすいです。爪や関節に症状が出ることもあります。 治療はステロイド外用、ビタミンD外用、紫外線治療(当院には治療器がありません)などを行います。重症の方には内服や注射の治療もあります。

掌蹠膿疱症

女性によくできる手の平、足の裏にできる膿を持った紅い皮疹ができる病気です。喫煙、細菌感染、虫歯、金属アレルギーなどが原因として関係している可能性があります。治療は禁煙、ステロイド外用、ビタミンD外用を行います。

水疱症

後天性の水疱症には天疱瘡と類天疱瘡があります。それぞれ水ぶくれができる病気ですが、攻撃される部分が違います。治療はステロイド内服、外用を行います。重症の方は入院での治療が望ましい場合もあります。

膠原病

皮膚科のクリニックでは強皮症、皮膚筋炎、シェーグレン症候群などが見られます。頻度はとても少ないですが、見逃してはいけない疾患でもあります。最初は湿疹のように見えることもありますので、治りにくい場合は膠原病も考えなくてはいけない可能性もあります。膠原病の疑いがある方は皮膚だけでなく、全身の検査が必要なため、膠原病内科または大きな病院の皮膚科等を紹介します。

多型日光疹

10〜20代の女性に多く、日光があたった部分にかゆみを伴う皮疹です。治癒に時間がかかることがあります。

日光皮膚炎

いわゆる日焼けです。過度の日光暴露によって赤み、水ぶくれができます。24時間くらいがピークで数日後に皮むけ、色素沈着(しみ)、色素脱失(白斑)ができます。治療はまずは冷やすこと、炎症を抑えるためにステロイドの外用を行います。水ぶくれなどがある場合はやけどとして治療します。

やけど

まずは流水で30分、すぐに服が脱げないときは服の上からでも良いです。流水がポイントです。やけどを浅くすませるため、跡をできるだけ残さないためにも最初の対処とても大切になります。処置はとても痛く、大人でも泣きたくなるくらいです。炎症や痛みが強いときはステロイドを使用します。水ぶくれや傷ができている場合は傷を早く治す外用薬を塗ります。泡で洗うこと、外用すること、傷が治ったら、保湿、紫外線対策が大事です。 子供のやけどは大変です。テーブルクロスは使わない、手の届くところポットや炊飯器をおかないなど小さい子供に火傷させない工夫はとても大事です。

けが とげ

怪我は程度によりますが、骨や関節までの怪我は整形外科または救急外来をお勧めします。擦り傷など大丈夫かなと思われる場合でも、適切な処置の方法をお伝えしますので受診しましょう。とげは奥に残っている場合もあります。ウニなどの場合はとても取りにくいです。表面は大丈夫でも痛みが残る場合は受診しましょう。

巻き爪 

爪の横に爪が食い込み、炎症を起こし、肉が盛り上がった状態です。痛みがあり、感染を起こすこともあります。靴による圧迫や深爪が原因になります。できるだけ保存的に治療を行いますが、やむなく爪を切ることもあります。爪を生やさないようにする治療が必要な場合もあります。その場合は他院を紹介します。

うおのめ

慢性的に刺激や圧迫を受けることで皮膚が硬くなったものです。芯のように皮膚の中に侵入し、痛みを伴います。治療は削り、サリチル酸ワセリンなどを外用します。靴の履き方が原因のこともあります。

にきび

小さな毛穴のつまりと炎症により起こる皮膚の病気です。治療は毛穴の詰まりを改善する薬と抗菌剤の外用をします。塗り薬でかぶれてしまうかたもいますし、外用だけではよくならない方もいます。漢方薬を処方することもあります。自費のお化粧品や施術を提案することもあります。ニキビは生活やお化粧品にかなり影響します。それらを見直すことも大切です。一人一人にあった治療の提案を心がけています。

酒さ

鼻や頬、前額にできる赤み、毛細血管拡張やブツブツした皮疹が見られる病気です。寒暖差や飲酒で悪化することも多く、かゆみやほてりを感じることもあります。ニキビダニが原因のこともありますが、一般的に直接の原因は不明です。メトロニダゾールの外用が有効な事が多く、保険適応になりました。

酒さ様皮膚炎

ステロイド外用剤を長期に使用することで酒さに似た皮疹が見られます。治療はステロイドを中止します。必要があれば自費の治療をお勧めする事があります。

​金属アレルギー

*当院では金属アレルギーなどのパッチテストは行っておりません。金属に触れただけではアレルギー反応を起こしません。金属アレルギーは汗や唾液などによって金属から出た金属イオンが皮膚につき、体が異物と判断してかぶれを起こします。金属アレルギーを起こしやすい金属はニッケル、コバルト、クロムなどです。ニッケルはピアスやアクセサリー、メガネのフレーム、時計にも使われているため、注意が必要です。

口唇ヘルペス、単純疱疹

ヒトヘルペスウイルスが原因で口が主ですが、体のどこにでも起こる皮疹です。ピリピリした水ぶくれや赤みがあり、かさぶたになって治っていきます。しばらく跡が残ります。抗ウイルス薬の内服または外用を処方します。何回もヘルペスを経験していてピリピリだけで分かるというような方には予防として内服薬を出すこともできます。その際はピリピリ感じた時に4錠、12時間後に4錠という特殊な飲み方をします。

帯状疱疹

神経に眠っていた水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化で起こります。帯状疱疹とは体の左右どちらか一方に(おしりは例外)に痛み、あるいはかゆみを伴う赤い皮疹や水泡ができる病気です。体の中に眠っていた水疱瘡のウイルスが疲れや寝不足、感染症など免疫力が低下すると活動し始めます。ヘルペスウイルスとは仲間のウイルスになります。治療は抗ウイルス薬を内服します。顔面の帯状疱疹では重症化することや疼痛が残ることがあるため、入院をお勧めすることがあります。疼痛に関しては鎮痛剤を処方しますが、痛みが強い場合や続く場合はペインクリニックへも紹介しています。帯状疱疹の予防には、ワクチンがあります。50歳以上の方で接種ができますが、自費になります。

ウイルス性いぼ

ヒトパピローマウイルスによるイボです。手足に多く、子供によくできます。液体窒素による冷凍凝固術を行います。数回で治る方、年単位でかかる方さまざまです。ヨクイニン内服や外用も合わせてお勧めしています。

水虫

白癬菌が皮膚や爪に寄生して起こります。皮むけ、水ぶくれ、赤みがあり、かゆみはある場合とない場合があります。顕微鏡で検査をして確定します。足の水虫の場合は外用薬で治療していきます。爪は内服または外用薬を使います。内服は肝機能に影響する可能性があるため、血液検査が必要になります。足、爪の外用薬はかぶれを起こす可能性があります。使い始めて2週間で再診が必要です。足がきれいになっても、さらに1ヶ月は塗り続ける必要があります。最低でも2、3ヶ月外用します。足の皮疹がきれいになっても湿疹と合併している場合は、はじめに湿疹の加療をするため、ステロイド外用薬を使います。

蜂窩織炎

皮膚のやや深いところで起こる細菌による炎症が起こります。顔、下腿に多く、赤み、腫れ、痛み、熱感が起こります。発熱や頭痛など全身症状を伴うこともあります。抗生剤の内服を行います。症状がひどい場合、改善しない場合は入院が必要なため、病院に紹介します。

ひょう疽

爪の周りに細菌の炎症が起こったものです。傷や陥入爪、爪かみや爪の切りすぎ、絆創膏を張っている事で起こることが多いです。抗菌剤の外用だけで改善しない場合は抗生剤の内服をします。必要に応じて切開することもあります。

円形脱毛症

突然、丸い脱毛が見られる病気です。かゆみや痛みがない事が多く、美容院に行って指摘されることもあります。気づいた時にはすでに柔らかい毛が生え始めていることも多いですが、まだまだ簡単に抜けてしまうという状態のこともあります。治療はステロイド外用を行います。治りにくい場合は局所免疫療法、紫外線療法、JAK阻害薬の内服などをお勧めするため、他院を紹介します。

尋常性白斑

生まれつきではなく、徐々に白斑が広がっていく病気です。メラノサイトというメラニン色素を作る細胞が少なくなったり、なくなったりするため、色が抜けていきます。メラノサイトやメラニンに対して自分で自分を攻撃する(自己免疫)ことが原因と考えられていますが、不明です。治療はステロイド外用や紫外線治療があります。当院には紫外線治療がありませんので、他院に紹介します。

腋窩多汗症

脇に限局して汗が多く、日常生活に支障をきたす病気です。重症の方には保険で外用(ゲルとシートタイプ)やボツリヌストキシンの注射があります。

粉瘤

皮膚の中に皮膚が迷入して、皮膚の袋ができます。そこに皮膚と同じように垢が出て溜まってきます。感染を起こした場合は、内服、外用加療を行います。症状によっては局所麻酔をして切開する場合もあります。根治術を希望される場合は、炎症や感染が治まってからの手術をお勧めします。手術は形成外科クリニックを紹介しています。

脂漏性角化症

年齢に伴って現れてくる良性のイボです。自然にはなくなりません。時にかゆみがあります。当院では冷凍凝固術を行います。隆起している部分は取れますが、色素沈着が残る場合があります。レーザーは自費で、当院では行っておりません。

ほくろ

茶色から黒色の色素斑、または隆起しているものもあります。成長とともに大きくなります。ダーモスコピーで良性、悪性を診断します。

肝管腫

自然になくならない目の周りにできる皮疹です。他院での炭酸ガスレーザーなどをお勧めします。エクリン汗嚢腫と似ていますが、これは夏に悪化し、冬に減少する傾向があります。

稗粒種

顔面、その他体にできる白から黄色の皮疹です。乾燥や傷、熱傷の後にできる事があります。治療は針で刺して中を出すと良くなりますが、再発もあります。

軟性線維腫

皮脂の多いところにできるフケやかゆみを伴う皮疹です。皮膚の常在菌であるマラセチアは脂が好きで、その脂が多いところに集まり、脂を食べます。脂を食べた後に酸を出し、その酸にかぶれているという説があります。そのため、かぶれを改善するステロイド外用薬、マラセチア菌を抑える抗真菌剤、脂を抑えるための洗浄が基本になります。洗いすぎることはより皮脂を出してしまう可能性もあり、注意が必要です。普段の生活によって良くなったり、悪くなったりすることが多く、睡眠の質や時間、食生活など改善することも大切です。

皮膚がん

ダーモスコピーを用いて診断しています。現在良性でも今後悪性化の危険性はあります。 *当院では粉瘤、ほくろなどの手術は行っておりません。近隣の施設をご紹介いたします。 *レーザー治療をしていないため、イボ等については冷凍凝固術のみ可能です。

老人性色素斑

顔や手の甲にできる褐色の色素斑です。一部は老人性のイボ(脂漏性角化症)に移行したり、合併したりします。冷凍凝固術を思考することもありますが、色素沈着が残ります。レーザーは当院にはありませんので他院を紹介します。

2列目
3列目
4列目
5列目
6列目
7列目
8列目
9列目
10
11
12
14
13
手湿疹
自家感作性皮膚炎
環状紅斑
乾癬
膠原病
やけど
うおのめ
酒さ様皮膚炎
帯状疱疹
蜂窩織炎
異常性白斑
脂漏性角化症
稗粒腫
老人性色素斑
CR5_7702_edited.jpg
足のお悩み.png
CR5_7673_edited.jpg

Copyright ©CHIGASAKI MAMA CLINIC All rights reserved.

bottom of page